仔犬の行動 (4)
「誉める」と「叱る」 | ||
犬は人間が「どうして欲しい」とか「こうしたら嫌がる」なんて事は知りません。 本能のままの犬社会の中では「スワレ」も「マテ」も必要な事ではありません。 人間社会で暮らしていくからこそ、必要になります。 犬にとっては、甚だ迷惑かもしれません。 だからこそ、家族と一緒にいることが「楽しい」「嬉しい」と教えながら学習させていくことが必要です。 その中で、「何をしたらいいのか」を教えるために、誉めます。
誉める時は、飼い主も一緒に喜ぶようにします。 仔犬は、まだ人間の言葉を理解できません。 大好きな飼い主の笑顔・嬉しそうな声・優しく撫でてくれる・・・等から 「このようにすると飼い主は喜ぶ」と理解し覚えていきます。 誉められる事は、人間も犬も大好きです。
初めはご褒美をあげて、大袈裟に体が揺れるほど誉めます。(覚えるまで) 次は、頭を軽く撫でて誉めます。(覚えたら) その次は、軽く誉めます。(熟知したら)
犬を叱る=今のその行動を止めさせる
犬を「できない」と言って叱っていませんか? 「できない」ではなく「知らない」事がほとんどです。 犬は犬の常識を知っていても、人間の常識は知らないという事を頭に置くことが必要です。 犬が人間の思うような行動を取らないときは叱るのではなく、教える事が大切です。 出来ないのは犬のせいではなく、飼い主のせいと思う事が妥当だと思います。
「誉めて育てよう」とよく耳にしますが、実際には叱る事も時にはスパイスになります。 しかし、普段から叱られてばかりの犬は スパイスの効き目が薄い事も知って欲しいと思います。 そして、叱るには飼い主と犬の信頼関係がしっかり出来ている事も必要です。 叱るという事は体罰ではなく、びっくりさせて止めさせる・・・と考えてください。 体罰は飼い主との絆を破壊させます。
叱った後は、愛犬の得意な事(スワレ等)をさせ、誉めて終わりましょう。 犬は、人が思っている以上に落ち込みます。 お互いの気分を良くする為に、誉めて終わる様にしましょう。 「がみがみママ」にならないように気をつけましょう |
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